地鎮祭とは?
地鎮祭とは、家を建て始める際に行う儀式で、神主様などを招いて工事の無事を祈願するものです。
土地を守る氏神様からその土地を使用する許しを得て、安全を願う儀式として行われてきました。建設地に青竹としめ縄で祭場をつくり、施主や工事関係者が参列し、お祓いなどを行います。
地鎮祭の歴史は古く、持統天皇(在位 690 ~697年)の頃から行われていた旨が日本書紀に記されていました。さらに遡ると、弥生時代の高床式住居の地面の中から勾玉が見つかっており、これが地鎮祭で埋める「鎮め物」の原型であるといわれています。
近年では、儀式を簡略化するケースや、行わないケースも増えてきました。地鎮祭は必ず行うものではないため、実施するかどうかは施主の判断によります。
また、神道でない宗教の場合も、地鎮祭と同様の儀式を行うことは可能で、起工式と呼ばれます。仏教の場合はお寺の住職、キリスト教の場合は教会の牧師や神父を招いて実施します。
地鎮祭にかかる費用はどれくらい?
地鎮祭では、神主様へ渡す謝礼のほか、儀式で使用されるお供え物や、挨拶回りに持参する粗品などで以下の費用がかかります。
名目 | 費用の相場 |
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神主様への謝礼 | 約2~5万円 |
お供え物 | 約1万円 |
近隣への挨拶回りの粗品 | 1件500~1,000円 |
合計 | 約30,500~61,000円 |
挨拶回りで渡す粗品の金額は地域によって差があるため、事前に確認しましょう。